各自携帯装備:筍堀り
まず初めに宣言します。整備活動で整った竹林で。原資に還元する筍を収穫する収穫方法は掘る!です。
次に確認事項を。筍を獲るのには3つの目的が有ります。
・活動を持続的に維持する為の原資獲得
・竹を此れ以上に増やさ無い為に、筍の時に伐倒する。
・竹の全ての状態を学んで、効率の良い整備方法を体得する。
荒廃竹林を拡げ無い為には、持続的活動を支える原資が必要で、一番容易いのは筍を売る事です。売るからには良い筍を毎年多く産出する事が大切で、竹の事を良く知って、残す筍を選定し管理する事が必要です。但し、此の活動の目的は「放置された荒廃竹林を減らして自然災害発生を抑える事」でして、筍の畑を運営する事では有りません。ですので、筍を獲る作業や竹の間隔を調整する空間管理は程々にしてます。
何方か、「よっしゃぁ、俺が良い筍を獲れる様に頑張ったる!」って、しっかりとした管理をされる方が現れて、良い筍畑が生まれる日が来るのを願ってます。
ちょっと寄り道させて下さい。時に、爺さんは言います、「昔は筍をいっぱい獲ってたが、もぅ獲れるのを諦めてた。竹林に入る事すら出来んかった。」と。筍畑の品質を維持する事はかなりのガテン作業で、一方、手にする原資は割と少ない。年を取ると次第に昔の様に力が発揮出来無く成るので、整備が手薄に成る。でも、自然は勢いを緩めてはくれ無い。爺さんはもぅ諦めるしか無いですよね。で、第三の人生に入ったオヤジが白秋ソルト・スプラッシュに憑り就かれ、荒廃竹林整備で汗流す事に歓喜し、竹林を美しくして仕舞った。季節の終わりに爺さんと一緒に竹林に入れる様に成って、一緒に筍を獲る。そぅ、爺さんと婆さんが一緒に笑顔に成るのが嬉しいです。筍で笑顔が戻り、其れが永く続く、此れですね。
はい、本題に戻ります。以下のショットで手にしている小道具を筍掘りに使います。作業は「掘る」です。
基本装備+スコップ+片手鍬+目立つ袋(数枚) です。
○ 筍堀り・スコップ
浅香工業(株)さんのを愛用してます。詳しくは、
金象印のスコップは、どこのホームセンターでも売ってますので安心。やっぱし、色は金が一番。エンブレムは恐れ多い金色(こんじき)の象さんですよ。素人の憧れです。
サイズは筍が掘れれば良いので、小さいのを選択しました。上部の取っ手近くにカラビナを結束帯(インシュロック)で止めてますが、現場の竹林に行く迄は背負える様に肩ベルトを付ける為です。工夫してるでしょっ。
地下茎とかを切ったりし乍ら深く掘りますので、ショベルの先端は研いでます。
さて、此処でクイズ! スコップとショベルの違いは?
実は違うみたいです。前記・浅香工業(株)さんのWeb サイト・商品紹介ページではちゃんと分けて紹介されてあり、「ショベル・角型」と「スコップ」の其々の頁には同じ様な商品が並んでます。タブをパッパッと切り替えて、見比べて判りました。足で踏ん張れる処が付いてるのがショベル!(でしょうか?)
で、此の項の説明の頭で”スコップ”と表記しているのは間違いですね。
(でも、訂正しません。だって、”ショベル”って言い辛く、噛み易い。)
○ 筍堀り・片手鍬
筍を獲るならあの専用の鍬でしょ?と言われます。しかし、荒廃竹林では地下茎が縦横無尽に張っており、未だ畑では無いので簡単に筍が獲れる訳では有りません。其れに、あの鍬はかなりのテクが要ります。まぁ、師匠と慕う地主の爺さんでさえ、季節初めの狩りはボロボロ。勿論、初物は自分用ですから(当然ですよね、地元&自分優先!)、楽しみのひとつで獲るのは権利です。失敗も楽しいし、壊れた筍でも持って帰って美味しく炊いて頂きます。
季節の初めは、勘と腕が鈍ってますがお気軽に適当に鍬で、「此処かな?」とエイッと振り下ろす。で、「あっ、(反ってる)向きが違った・・・」と、残るのはあ~ぁの溜息。まぁ、割と力も要りますので、力が衰えて来ると良品の収穫率は下がりますね。
爺さんが愛用する筍堀り専用の唐鍬には、軽めに作られた愛媛型とがっちりの土佐型が有ります。拙者は片手鍬愛用者なので、唐鍬の事は造詣が浅く、下手な事しか伝えられません。で、申し訳ありませんが、以下を参考にして下さい。
唐鍬:タケノコ掘りに適した細くて厚い刃のタケノコ唐鍬、竹の地下茎も断ち割る唐鍬、伝統製法の鍛造鋼付けで丈夫な刃。ビギナーにも使いやすい240mm (takumi-honpo.com)
拙者は、竹・筍のいろいろな事を知りたいので、自分の目で確認する為に深く掘ります。アズキ、そして根が見える所迄を掘る事にしてます。前記のショベルを使って、まず穂先が向く側を半月状に掘って、次に片手鍬を使います。根が見える所迄を掘りますので、後は鍬を1回入れて収穫完了。苦労は多いですが、地中の様子も知れて勉強に成ります。まず掘る、そして鍬で狩る、を続けてます。
○ 筍堀り・目立つ袋(黄色いビニール袋を数枚)
筍を獲ったら、選果の為に1ヶ所に集めます。筍1個は概ね1kgとかで、大きいと3kg 以上と重いです。広い竹林の中で獲った筍を持って進みますと大変です。重いので掘った筍は目立つ所に野晒しにして、「後で帰りに回収しよっと・・・」と先に進むのですが、拾って帰るのを忘れられた迷子の筍が出たりします。数日後の次の筍獲りで徘徊してたら干乾びたのを見つけて、あ~ぁと溜息。ですので、目立つ袋を10枚位持って、重たく成ったら口を閉じて目立つ所へ置いときます。此の袋は、防虫対策も兼ねます。筍の時期は啓蟄から1ヶ月後ですから、虫が羽化したてで筍の汁にワッと集まります。其れを避けるためにもビニール袋に入れます。
ドンゴロスと呼ばれる麻で出来た南京袋が使われたりしますが、今の時代ではレトロ品はお高く付きます。
また、農業用コンテナって判りますか? 下記サイトを代表で紹介させて頂きます。
爺さん達は此のコンテナを鍬で引き摺って帯同し、獲れた筍を此れに入れて移動します。ただ、法面とかの斜面では扱いが大変です。だから、ついつい獲った筍を目立つ所に置いて先に進んで仕舞う。で、数日後に、また溜息。