此のページでは、持続的活動を支える為の原資獲得例を紹介します。
整備した竹林から産出/排出されるのは、
分類 種類
① 筍 ・・・ 自然筍、2m穂先筍
② 青竹 ・・・ 牡蠣筏、竹チップA、工業加工材料
③ 枯れ竹 ・・・ 竹チップB
上記の右項6種類を原資還元に活用するのがお勧めです。
此れらの収穫物を活動原資に還元する事は、整備活動に持続性を与える一環であると考えます。特に、筍収穫は竹を早めに狩る事で荒廃整備の作業工数を軽減させる意図が有ります。竹に大きく成っても結局は倒しますので、竹林の荒廃化を抑制する意味で良い手段です。そもそも、周防大島の竹林ではとても良い筍・竹が獲れますので、見捨てるのは勿体無い。とても良い収穫物なので上手く耳目を集めてバズってくれて、荒廃竹林整備が盛況になる切っ掛けに成って欲しいと願ってます。
〇 筍で原資還元① ー 自然筍
まず、一番手は「自然筍」です。原資に還元出来る一番の収穫物は筍で。其の中でも格別の大きさと旨さを持つ収穫物です。但し、普通に販路に乗せても良い結果は得られませんので、色々と試行錯誤をしてます。
「自然筍(じねんじゅん)」は、地下50cmの地下茎から生まれる特大で柔らかい周防大島の荒廃竹林で獲れる筍です。荒廃竹林は永い年月の間を放置されてました。其々の竹の地下茎は生き残りを掛けて、周りの竹よりも背の高い竹を生んで強い繁殖力を発揮しましす。竹は撓やかですので、他の竹より高く伸びて沢山の陽射しを得る為には、太く成る必要が有ります。大きな筍を生む為には、地下でも同じ様な生き残りの戦いが有り、広く地下茎を張り巡らせる為に先代の地下茎を避けて深く潜る様に成ります。其の深い所に伸びた地下茎から生まれた筍は、地表に出る迄に大きく育ます。
周防大島の荒廃竹林を整備しますと、翌春には割と大きな筍が多く獲れます。其の中でも黄色い穂先の筍を見付けたら、歓喜して下さい、自然筍です。もし、其の竹林が有る土地が元は蜜柑園でしたら、栄養たっぷりの土から生まれたので、其の自然筍は美味しいです。
さて、以下より自然筍を収穫した奮闘記を紹介します。えっ、奮闘? 鍬一発で獲れるのを大袈裟な?、と思われたら間違いです。自然筍は柔らかく瑞々しいので、地下50cm迄丁寧に掘って獲る事が求められます。
まず最初に、周防大島で獲れます普通サイズの筍を紹介します。
此れが、お手頃普通サイズの白筍です。まぁ、可愛い体系のヅングリムックりのお勧め品です。何か土竜が寝ている様な感じですね。此れは2022年3月下旬に獲れた筍ですが、同じ様な良品が6個獲れました。長さ30cm以上では有りませんが、まぁ良い筍たちでしょ。はい、関東で留守を守って下さってます相方様と御近所様に早速送りました。柔らかく美味しいと好評です。
はい次に、以下ショットの右2つの筍が「自然筍(ジネンジュン)」です。どうですか、40cmクラスで2~3kg有ります。見た目の特徴はとにかくデカイ!の一言ですが、柔らかく瑞々しいです。地面から頭出た穂先の色が黄色なら地下50cmから成長した証です。天婦羅とかにすると、食べ応えが有り旨いです。
どうです? デカくて、重くて、立派でしょ? ただ、可愛い形では無いので、最初に手にして観た時は、引いちゃいますよね。
一番大きいのを割って観ました。どうですか、食べれる所が沢山有るでしょ。切り落とした根の方でもぅ3節目位のアズキが有る処迄はは食べれますね。天婦羅にすると、旨いヨぉ~💛
因みに、根っこがいっぱい着いてますが、地下茎の所迄を掘って、俗に言いますお臍の所を切ってます。普通の筍収穫でしたら、未だ根に成って無いアズキが有る辺りで包丁をグサッっと入れて切り落としますが、自然筍は水分が多く、根の上辺りを切って仕舞うと水分がダラダラ垂れ流れて仕舞うので勿体無い。なので、地下茎手前のお臍まで掘って最小限の切り口に留めてます。此の形でお届けしますと、受け取った方は大きさと異様さに驚かれます。でもね、1時間位掛けて苦労して掘ったのですから、折角の抜群の新鮮さもお届けしたいので、頑張ってお届けして喜んで頂いてます。
なお、重要な御留意事項をお伝えしますと、根を付けてますので成長は止まりません。光に当たる様な所に置いときますと、直ぐに繊維が成長して硬く成って仕舞います。だから、さっと新聞紙に包んで暗闇の中に戻してからお届けします。
次は、自然筍を獲るにはどうしても1時間位の汗だく作業が必要に成る理由を紹介します。掘る苦労をご理解頂きたいので、此処からは多めのショットを時系列に載せます。 まず、拙者はスコップ、片手鍬、30cmペグ、そして、アンビル刃鋏の4つの道具を使います。以下のショットでは其れらを並べてますが、此れから自然筍を当に掘るぞと覚悟を決めて居る時です。何処に自然筍が有るか分かりますか? はい、片手鍬の右側10cmの所に黄色い穂先が見えますね。其れです! よっしゃぁ、頑張って掘るぞっ!
穂先が傾く向きから、手前側に地下茎が有ると判断して、半月状にスコップを入れて、自然筍を傷付け無い様に掘り進めます。
周りの土を退けますと、自然筍の全体が見えて来ました。何度も自然筍を掘ってますと、地下茎の場所が大体判って来ます。此の自然筍の周りには他の地下茎が無かったので、割と早くお臍が見つかりました。荒廃竹林では何本も地下茎が交差し、其の下に自然筍を生んだ地下茎が有ったりします。
掘り進んでて他の地下茎に阻まれると、「あぁ~ぁ、見無かった事にしたいなぁ~。」と深いため息。いやいや、喜んで頂ける方が居られるのだから・・・、と奮起してアンビル刃鋏で他の地下茎を切り乍ら掘り進んで行きます。すると、「おっ、此の地下茎だなっ!」とお臍を探す・・・が、無い。丁寧に掘って地下茎を調べるがお臍が見付から無い。まさか?、はい、そうです、もぅ1本下に当たりの地下茎が有りました、て事は屡々。。
頑張って此の自然筍を生んだ地下茎が見える所迄を掘りました。30cmペグでお臍を探し、両脇にアンビル刃が入る穴を作ります。そして、アンビル刃鋏でチョキン! 実際は、お臍は非常に硬いのでギギーギーって云う表現が合ってます。
お臍を切って仕舞えば、根の張りが未だ少ないと手で取り上げられます。但し、意外に根が深く伸びてた場合は、たった数本なのですが更に30cm位地下深く張っている場合が有りますので、無理に引っ張って自然筍を割ったりしてしない様にします。一応、慎重に切ったお臍の所にスコップを入れてゆっくりと持ち上げて、最後まで慎重にして取り上げます。
因みに、此のショットは未だ根が張って無かったので、お臍を切ったら簡単に取り上げる事が出来ました。
以下3枚のショットは、他の自然筍を掘った時のです。説明は割愛します。
続いて以下3枚のショットは、長さ50㎝超えの見事な自然筍が獲れた時のです。ペグの先に地下茎とお臍が見えますね。30cmペグが小さく見えますね。 ちょっと思ったのですが、似てませんか?「パンデモニウムさーんっ」に。えっ、ナニって? ならば、新八さんに教えて貰って下さい。
此の黄色い袋の上で撮ったショットでは、根元側を少し切り落としてます。
🤖ホルノヲシッパイシテヘソノテマエデワレマシタ(なんで棒読みなの?)
余りに大き過ぎて袋に入り切ら無かったので、根元側を止む無く土に返しました。
自然筍調査兵団としては此んな超大型巨人級は自分で調査しないといけませんから、持って帰るのに仕方有りませんでした。アルミンも「仕方無いよね。」と言ってくれました。 で、お家で捌いて、美味しく頂きました・・・いえ、調査しました。
拙者は式神では無いですが、自然筍の美味しさに大満足。新八さんはやはりパンデモニウムさんは食べれ無いと塞いでました。美味しいのにねぇ。
〇 筍で原資還元② ー 2m穂先筍
二番目に紹介します〝バズって欲しい収穫物″は、「2m穂先筍」です。此れ、意外に美味しいです。よく知られた普通の先端だけの穂先筍では有りません。〝2m″が重要な意味を持つ旨い筍です。「2m穂先筍」ですからね、お間違い無く宜しく。
一般的な穂先筍って、どんな大きさ(=長さ)が一番良いのかは判りませんくでした。「穂先筍って、えぐ味が無くて、旨味がタップリだよ。」と話には聞いていたのですが、「どの位の大きさだったら?」と不明でした。
竹に関しては経験豊富な周防大島の爺さん達でさえ、50cm丈とか1m丈の竹を狩って、「試してみるんじゃ。」とお持ち帰りされているのを毎年何度もお見受けしました。でも、「ダメじゃった。」と残念なお知らせを頂き、孟宗竹では無理なのかな? 和竹だけの上品さが持つ特別な美味さなのかな?、と決めつけてました。でも、まさかの2m丈と云うと「もぅ、立派な竹じゃん!」と眼中に無かった筍でしたが、実は其れが旨かったとは。
此の下のショットは、角材で2m±30cmの御手製定規を当てた筍です。ほぼ2mの筍ですね。未だ皮を被ってますので、未だ筍と呼ばないと失礼なのか判りません。人の丈を超えたのは例え皮を被ても〝竹!じゃん″って呼んでましたが、恥ずかしいーっ。
拙者の身長は160cmとちょっとですので、片手を上に挙げて届いた所が大体2mです。で、竹林を徘徊し乍ら筍の横に並んで立って片手を挙げて、「あっ、此れだ。」と。静かな竹林の中でナニしとんじゃ?と変ですよね。はい、健康維持の為に肩のストレッチを怠り無く。
2m丈に伸びても所詮は未だ皮を纏った柔らかい筍ですので、手鋸で簡単に切り倒せます。切る位置は根元近くです。人に依っては、1m位の所で切り取られ後は放置されますが、下を大きく残すと未だ筍ですので腐ってドロドロの状態で割と永く残り、不衛生に成ります。根元から切っても其の下半分はキスくて食べれ無いのが多いのですが、まず竹林の中に中途半端なモノは残さない様にします。で、拙者は切り落とした下の部分は乾燥し易い処に集めて衛生管理しますけどね。
旨い穂先筍の推奨高さはまぁ2mが正解かと考えてます。1m50cm位のを試しましたが、まぁ旨いです。で、1mは?と試食してみましたが、ん・・・えぐ味が有るのかなぁと感じました。先人が丹念に調べて出した答えでしょうから・・・、、信じます、疑った失礼をお許し下さい。
はい、2m丈の筍の穂先側90cm位上を持って帰って、皮を剥いでみましたのが下のショットです。2本持って帰ったのですが、良く見ますと個体差が有りますね。上の筍は旨そうな所が多いですが、下のは緑色がもう出ててキスいかもって感じです。2m穂先筍を竹林で倒した後に、其の場で半分下側を切り落とした時はとても柔らかくて、硬さの差は判ら無かったのですが、個体差あるんですね。自然のモノですからねぇ。でも、緑色付いても柔らかいので、拙者は硬い触感は何か問題でも?って食べちゃった、てす。
で、何で穂先側90cmにして持って帰ったの?と、何方か気に成られたかも知れませんのでお答え致します。2mは拙者の青いシルバー(軽ワゴン)に入ら無いからです。更に、捌く時は穂先(上ショット内左側)も落としますので、ご近所様に宅急便で送る時は60cm長に成りますね。
皮の剥がし方は御存知ですよね。竹の繊維は真っ直ぐ縦方向です。そぅ、竹が立ってた上下方向の縦です。で、皮を剥ぐ場合、縦方向に包丁の刃を入れるとと簡単に剝がせます。包丁で上から下まで少し深めに一筋の切り込みを入れる事が出来ましたら、両手の親指を切り込みに入れて開く形で皮を御開帳します。何枚も巻き付く様に重なってます皮は、各節の所で軽く留まっているだけですので、親指で其の皮をペリペリ…と剝がす様に御開帳して下さい。そうしたら、穂先筍の中身がスルリっと取り出せます。
なお、立っている2m穂先筍を倒す時は流石に皮の太い繊維を切りますので、鋸が必要と成ります。下半分や先端の切り落としにも鋸を使うのが便利で安全です。
此の下のショットは、食べれる処を包丁で切り分けた場面です。節が白い処のは食べれます。茶色付いた節は除く様に輪切りして、緑色付いた処から下は食べ無くても良いでしょう。いや、少しの歯応えが欲しい方は遠慮せず何処迄もご賞味下さい。
料理の為の包丁の入れ方ですが、先端寄りの数節を合わせて切り出した柔らかい部分は銀杏切りにし、節を除いたリング状の所は繊維に沿って細切り(青椒肉絲に入ってる竹の形)にしましょう。
此の2m穂先筍の先端(食べれる処)は、えぐ味が有りません。ですので、切った此の穂先筍の材料は其のまま料理に使えます。地下から掘り出した自然筍と違い、えぐ味を取る為に米糠とかを使って湯掻く必要が有りません。 但し、熱は通して下さい。生で戴くとお腹がゴロゴロと鳴っちゃいますよ。
拙者は、2m穂先筍が大好きで、とても美味しいと思います。細切りにした穂先筍を野菜炒めとかに加えると、「おっ!!! なに、此れ。ええねぇ。」と旨い。
此の2m穂先筍は、信州方面ではよく食べられていると其の地方出身の或る御方から伺いました。なお、「穂先筍」でググりますと、本当に穂先の処の料理しか拾えまず、2m云々は無し。信州の方々は遠く昔から2m穂先筍を知ってたなんて、なんと素晴らしい。
四国の愛媛県松山市の農林森林課では此の2m穂先筍で乾タケノコを作られ、或る大手中華料理チェーン店にメンマ材料として収められてます。お許しを頂きましたので、以下に其方へのリンクを掲載致します。是非とも、其方のサイトをご訪問されて下さい。