関係する人々(章5)
遠くの地から周防大島を目指して来られて、荒廃竹林整備に参加しますと、周防大島の様々な事と関わりが深まります。観光等で周防大島を訪れる旅とは異なり、何度も定期的に通いますので、住まれる地元の方とも深い交流が生まれます。
総務省が説きます〝関係人口゛に我々は当て嵌まり、周防大島の定住人口の方々や周辺地域の関係人口から期待を持って関心が寄せられます。
章2「活動」で紹介しましたが、荒廃竹林整備は1日では終わらず、週単位で進みます。また、季節に依り活動内容が異なり、
10&11月は主に枯れ竹を主とした伐倒・粉砕、
2月は主に青竹の伐倒と害獣対策、
3月は筍対策準備、
4月は筍対策、
5月は筍対策後の整備、
と、飽き無い様な変化に富んだ作業内容と成ります。
此の季節に合わせて作業内容が変わる事は、農業では常識ですよね。周防大島に住まれる多くの方々は、農業に従事されてますので竹林に向かう途中で屡々お会いすろ事が有ります。「よぉ、イモ獲れたんで、」「みかんが余ったんで、」「急に椎茸が出て来たんで、」と、持って帰れのお声掛け頂く事が有ります。初物を頂いたりしたら、『あぁ、もぅそんな季節なんだなぁ~』と青い空を仰ぎ乍ら爽やかな風に感謝致します。自分も季節に併せてるなと感じると、関係人口として深く関わっている事なのでしょうね。
荒廃竹林整備活動は永くても連続2日間迄と決めてます。納期は設けず、楽しい第三の人生を謳歌してます。因みに、一週間の大体のペースは、活動2日→休2日→活動1日→休2日の配分です。実働は3日で、週休は4日という事です。此の配分は、山口県&広島県を広く深く知って頂く事が目的で、伸び々の時間を楽しんで貰う為です。スタートの曜日は各自の都合と道路状況と飲食店のに併せて臨機応変に選んでます。
遠隔地から参加頂く関係人口の方々には、様々な支援が必要と考えてます。
・暮らし支援:金銭的な面は当然とし、広島市から周南市に渡る地域を深く体感する支援
・交通支援:通う為の交通手段への支援
・安全支援:実際に作業を行う上で必要な技術習得への支援、保険管理の支援
等々の援助が無ければ、活動の持続性は得られません。ですので、此の章5では荒廃竹林整備活動を通して、関係人口を支えて頂く「関係する人々」との接点を紹介致します。
なお、改めて此処で〝RESAS″を紹介します。
黒いヘッダーの左側メニューで人口マップ > 人口構成 を選択し、右側の緑色メニューから山口県 > 周防大島町 と絞って、人口ピラミッドをご覧下さい。典型的な図が見れます。統計分析して相対的な数値から関係人口に期待が集まる理由を理解する事も大切と考えてます。
セカンド・ライフは企業から社員を観た提案、移住促進は当該自治体から観た紹介、同じ立ち位置に近付いて頂いた感謝すべき支援です。我々の活動は、まず周防大島に行って、汗を流し、楽しく老いに抗おう!です。始める為の壁が低い自分起点の考えです。提案や紹介と上手く調和しますと、第三の人生(白秋)の汗が爽やかに成ります。以下に6つの節に分けて、関係する人々を紹介致します。
・ボランティア団体:財力・時間・体力に余裕が有る第三の人生
・地方自治体:定住人口or所有者との協定調整、警察署、消防署
・竹林所有者:管理の委託、改善効果の共有、筍農家
・近隣企業:道具の手配、保守、生産品買取、障害保険、情報拡散
・教育機関/団体:活動支援/協業
・医療機関:循環器系障害の改善、高齢者共有の老いへの抗い