各自携帯装備:基本
荒廃竹林に入って開墾作業を進めるには、其れなりの服装と装備が必要です。周防大島は島ですので傾斜が多く、雨の後の泥濘や湿った落ち葉は要注意です。其処で、お気軽には入れ無い竹林に挑むには、ちゃんとした服装と装備が必要と成る訳です。
○ 服装
其れ成りの作業服であれば良いと考えますが、拙者はツナギを着る事にしてます。別ページ(7.1 参照)で詳しく紹介しますが、竹林に入るのは10月中旬~5月中旬です。ですので、夏ですとツナギは暑いですが、晩秋から春での作業ですので、安全性を重視して愛用してます。例えば、ツナギですとお腹周りが無防備に成る事が無いので、虫や木屑、土・小石が入る事が有りません。滑って転んでも、また何処かに適当に座っても、まぁ気にしなくても済みます。拙者のお気に入りのツナギは、勿論、ワークマン・オリジナルの安いヤツです。まぁ、此処がちょっとねぇ・・・とか気に成る処は有りますが、特に拘り無く、「コレで十分!」って感じで感謝して愛用してます。
次に、竹林の中を歩き廻る時に愛用している装備で護身用と突入用を紹介します。まずは、護身用4点から。
○ 護身用・ヘルメット
ホームセンターで¥3,000位で売ってるのを使ってますが、成るべく目立つ色のものを選んでます。拙者は目立たせる色を加える為に、専用のガードネットを被せてますが、規格品なら何でもOKです。目立つ色を使うのは、20m近い竹を誰かが不注意に切って巻き込まれ無い為ですね。竹は手鋸でもまぁ簡単に切り倒せます。そして、密集して乱立してますので、整備作業は片っ端から切っては倒しの繰り返しに成ります。ですので、周囲への安全配慮が次第に薄れがちに成ります。生竹は1本100kg以上と非常に重いです。目立つ色は事故に巻き込まれ無い為の意味有る防衛です。
○ 護身用・ゴーグル
竹林の中を徘徊している時は、特に必要と言う訳では有りません。周知の如く、竹は陽を求めて真っ直ぐ上に伸び、陽の当たら無い下の方の枝はポロリと落として仕舞います。ですので、枝が有るのは上から1/3位迄で、地面から10m位迄は枝の無い美しい空間です。で、ゴーグルが必要なのは伐倒している作業中で、チェーンソーで切っている時は切り屑が飛び散りますし、倒したら大きく張った枝が目の前に来て目を襲って来ます。拙者は、顔面全体を覆うマスク付きゴーグルを愛用してます。通気性や脱着性が良いので便利です。
○ 護身用・手袋
チェーンソーを使いますので振動吸収の役目を持つ手袋が良いのでしょうが、竹を倒した後の枝落としや玉切りの処理を連続して行いますので、指の動きが良いのを選びます。で、選んだ結果は、安い軍手とワーク手袋の二重装着。チェーンソー操作としての安全管理視点では、此の安物の二重では振動吸収が十分で無いので不可なのですが、拙者のチェーンソーは電動で振動が少ないからOK。切り倒し・後処理・足回り整理の繰り返しですから、手際良く動ける装備が安全作業には必要です。また、目標の竹林現場に行く迄は獣道を通る事が多く、斜面を四肢使って登ったり降りたりします。様々なモノを握ったりしますので、使い易い手袋が良いと考えて同じ答えが得られました。
○ 護身用・スパイク靴
森林斜面は落ち葉や柔らかい土とかで滑り易いです。普通のスニーカー底では落人の続出。更に、危険生物の襲来や草の種の付着等が有りますので、膝迄の保護が有った方が良いです。余り強くは言いませんが、実は、良い靴だとお高いんですね。雨後に歩くと泥汚れも酷いですから、拙者はコスパ重視でスパイクが埋められている長靴を履いてます。ただし、履く上で技が必要です。説明が難しいので、此処では技の紹介は割愛。
なお、重い生竹を自分の足に落として仕舞う事は、実は多々有ります。ですので、安全靴の様な堅いガードが埋め込まれているのが良いでしょう。でも、此れも非常にお高いです。
次に、荒廃竹林へ切り込む時に常に携帯してます突入用小道具3点を紹介します。
○ 突入用・手鋸
皆さんは、軽く山歩きをする時に、杖代わりや枝払いの為に落ちている枝とかを拾ったりしませんか。棒が1本有ると何かと便利ですよね。で、拙者は経験から30cmペグを常に携帯してます。持っていると色々な事で便利で、何度か危険な目に遭った時にも役立ちました。先端が尖ってますから携帯する時に工夫が必要ですが、体の関節に併せて固定すれば大丈夫です。
○ 突入用・枝切手鋏
山中や竹林に切り込むなら、何かとちょこっと使う手鋏を携帯してますと大変助かります。また、例えが悪いと言われるのでしょう(完全に開き直ってます!)が、機関銃を持っている歩兵が必ず拳銃も携帯しているのに近いとご理解下さい。因みに拙者のマシンガンは、マキタの充電式電動チェーンソーMUC254DRGXじゃ。
○ 突入用・30cmペグ
普通は携帯し無いのでしょうが、拙者は30cmペグを愛用してます。以下の様な場面で棒が有ると何かと便利です。
・女郎蜘蛛の巣が至る所に張られている所を進軍する時
・傾斜がキツくて周りに何も掴むモノが無い所を進軍する時
・枯れ竹が未だ堅いかもぅボロボロかを調べる時
・上手く埋まって居る石を少しだけ端から掘り起こす時
・紅蛙さんが居て、危ないから他所へ行って貰う時
・筍の毒で動か無い巨大蜈蚣を本当に死んだのか確かめる時
等々でしょうか。竹林で様々な経験を一緒に積み上げた相棒ですね。
上記3点の小道具を腰ベルトに以下の様に装填して、携帯してます。
手鋸、枝切手鋏、30cmペグの3点が拙者の愛用小道具で、腰ベルトにぶら下げて竹林を徘徊します。30cmペグを腰からぶら下げてますので、屡々、「うわぁ~、其れ、危なくないですか? 足とかにグサッとか・・・」と聞かれますが、はい、ちゃんと注意して携帯してます。・・・では答えに成ら無いですね。実は、拙者が愛用してます服装が、ワークマンさん(あっ、言っちゃった)オリジナルの作業用ツナギ服なのですが、右足の膝少し上辺り外側に何かを引っ掛ける平紐が付いてまして、其処にペグ下肢にの先端を裸で通してます。前寄りに付いてますので、膝を曲げてしゃがんでも右下肢には刺さりません。
(2021年~現在の3点セット新版ショット掲載予定)
どうせ、ショットを載せて仕舞ったので、遠慮無く拙者御用達の御贔屓店を紹介しますと、此れ等の道具はカインズホームで仕入れてました。あれ?、ベルトはワークマンだったかな・・・。カラビナは色んなのを愛用します。ダイソーで仕入れたのも有ります。全国を飛び回るボランティアですから、やっぱし、メジャー系に立ち寄りますよね。立ち寄り易い大型店舗で買って、何か悪い?